不眠症は、睡眠に著しい支障をきたす状態で、入睡困難、熟眠困難、中途覚醒、早朝覚醒の4つのタイプがあります。日本人の約5人に1人が何らかの不眠症状を経験するとされています。原因はさまざまで、ストレスや不安、生活リズムの乱れ、睡眠環境の問題、疾患、薬の副作用などが考えられます。不眠が1ヶ月以上続く場合は、睡眠専門の医療機関の受診を検討すべきです。受診の目安として、日中の極度の眠気による生活への支障、呼吸が止まる(睡眠時無呼吸症候群の疑い)、足が不快になる(むずむず脚症候群の疑い)などがあります。不眠症の治療では、睡眠衛生指導、認知行動療法(CBT-I)、薬物療法が行われます。認知行動療法は不眠症に対する最も効果的な治療法とされており、薬に頼らない解決策として注目されています。睡眠制限療法(実際の睡眠時間だけベッドにいる)や刺激制御療法(ベッドを睡眠の場として再学習)が有効です。